【女子旅で絶対体験したい】ハマム（モロッコ式スパ）の魅力と入り方ガイド

モロッコ女子旅のプランに必ず入れてほしいのが、「ハマム HAMMAM」というモロッコの伝統的スチームスパ。
地元の女性たちが日常的に通うこの場所は、美肌の秘密が詰まったまさに癒しの聖地。黒石鹸、垢すり、スチームに包まれながらのデトックスは日々の疲れを芯から癒してくれます。
「ハマムに行ってみたいけど、入り方がよく分からないし、気を付けるポイントも知りたい…」
そんな初めての方に向けて、現地モロッコから“ハマム体験レポート”をお届けします。
現地のリアルな様子や、女子旅で失敗しないためのコツをたっぷり紹介。
この記事を読めば、ハマムの入り方が分かり、不安なく体験できるはずです！

ハマムってなに？モロッコの伝統的スチームスパ

モロッコを旅すると、街のあちこちで目にする「Hammam（ハマム）」という看板。これはモロッコに古くからあるスチームスパ＝蒸し風呂のことで、地元の人々にとっては単なるお風呂ではなく、美容・健康・社交の場として親しまれている、生活に欠かせない文化のひとつです。

ハマムを一言で表すと、「蒸気で体を温めて、垢すりで肌を磨く」伝統的なスチームバスです。
大理石やタイル張りの蒸し風呂の中で、天然の黒石鹸（サボン・ノワール）を体に塗り、しばらく汗をかいた後に、専用の手袋「キーサ」でゴシゴシと垢すり（ゴマージュ）をします。

その工程は、まるでスチームサウナ＋ボディスクラブ＋美容トリートメントのよう。
肌のざらつきが消えて、つるつる・モチモチになる感覚は一度味わうとやみつきです。

ハマムは、モロッコ人の間では週に一度は通うのが当たり前というほど、生活の一部に根付いています。
女性同士で集まっておしゃべりをしたり、親子で通ったりと、ハマムは身体を清めるだけでなく、心もリラックスできる場所なんです。

特に女性にとっては、肌を整え、美容ケアをする大切な時間。
モロッコ女性のつややかな肌の秘密は、この定期的なハマム習慣にあると言われています。

ハマム体験レポート　ハマムの入り方をわかりやすく解説

「本場のハマムって、実際どうやって入るの？」「観光客でも大丈夫？」今回はそんな疑問にお応えして、モロッコ在住の私が当日の流れ、ハマムの入り方のステップを実際の体験に基づいて詳しく解説します！

Step 1：ハマムの種類を選ぶ

モロッコには3つのタイプのハマムがあります：

1. ローカル・ハマム（格安・超地元向け）　　：垢すり付き　50dhs（750円）
2. 観光客＆地元向け中級ハマム（安心・清潔）：100dhs～200dhs　（1500円～3000円）
3. 高級スパ併設ハマム（豪華・ホテル系）　　：200dhs～　　　　（3000円～）

今回は、私が普段通っている中級クラスのハマムでの体験をご紹介します。地元の中流層の人たちや観光客にも人気のある、ほどよくローカルで安心感のある施設です。

Step 2：受付でコースを選ぶ

受付では、「ハマム（スチーム浴）＋ゴマージュ（垢すり）」の定番セットを選びました。料金は100ディルハム（約1,500円）と、手頃な価格。垢すり用の手袋や練り石鹸はその場で購入することもできます。

オプションで特別トリートメントやオイルマッサージ、フェイシャルを追加することも可能ですが、こちらは事前予約が必要なので、希望があればあらかじめ確認しておくのがおすすめです。

Step 3：更衣室で着替え（服装のポイント）

案内されたロッカー付きの更衣室で、水着または下着に着替えます。上は何もつけない状態です。
ローカルハマムでは下着姿が一般的ですが、観光客向けは水着でもOK。

ローカルのハマムではロッカーが簡素なつくりになっていることが多いので、パスポートや高価なアクセサリーなどの貴重品は、なるべくホテルに置いてから行くのがおすすめです。

タオル・垢すり用手袋・石鹸・シャンプーを持ち、サンダルを履いてハマムの中に入っていきます。

Step 4：スチームルームで身体を温める

中に入ると、まずタイル張りのスチームルームへ案内されます。石造りのベンチに座って、ゆっくりと体を温めていきます。10〜15分ほどすると、全身から汗がしっかりと噴き出してくるので、常備されているサボンノワール（黒オリーブ練り石鹸）で体を洗って準備完了です。サボンノワールとは天然オリーブからできていて、ヌルっとした手触り。肌がしっとりするのが感じられます。

Step 5：ゴマージュ（垢すり）で全身スッキリ

10〜15分ほどスチームでしっかり体を温めたあとは、いよいよゴマージュ（垢すり）の時間。担当のおばちゃんが声をかけてくれたら、垢すり用の手袋と（あれば）お気に入りの練り石鹸、シャンプーを手渡します。

石造りのテーブルにうつ伏せになるよう促され、ゴマージュスタート！全身をゴシゴシとこすられていく感覚は、まさに爽快そのもの。力強いけれど、これがクセになる気持ちよさなんです。

「次は仰向け、次は横向きね」と言われるままに体勢を変えながら、手際よく全身をケアしてもらいます。仕上げはヘッドマッサージとシャンプーで、頭までスッキリ。終わるころにはまるで一枚皮がむけたようなツルツル肌に！　洗い流してもらったあとは、思わず自分の肌を触って何度も確かめてしまうほどの変化に驚きます。

Step 6：シャワー＆オイルマッサージでフィニッシュ

最後にシャワーで全身を洗い流して終了です。

マッサージを予約した場合は、担当の女性が部屋まで案内してくれます。

モロッコ産のアルガンオイルを使って、背中・肩・腕などをゆったりほぐしてくれます。
日々の疲れがじんわりと溶けていくような至福の時間でした。

Step 7：リラックスルームやテラスへ

着替える前に、タオルやガウンを羽織ったまま併設のリラックスルームやテラスでひと息。ふかふかのソファに身をゆだねて、ゆっくりと体をクールダウンさせましょう。

多くのハマムでは、ミントティーをはじめ、モロッコ産のハーブティーが数種類用意されていて、自分好みのお茶を選べることも。ローズやレモンバームなど、香り豊かなお茶をゆっくり味わいながら、贅沢な余韻にひたることができます。

受付からリラックスまで１時間半～２時間。

静かな時間に包まれて、心も体もふわっと軽くなるような感覚。ハマムの魅力は、こんなところにもあるんです。

ハマムに行く前に知っておきたい！持ち物と気を付けるポイント

持ち物　

①　水着（ビキニやスポーツタイプがおすすめ）

モロッコ人はパンツのみで入ります。もし抵抗があるなら水着でも問題ありません。ワンピースの水着だと垢すりしにくいのでビキニで。高級ハマムは紙ショーツを用意しているところもあります。

➁　タオル

中級ハマム以下は自分のタオルを持参。ハマム後のリラックスタイムは着替えずにタオルやガウンのままでゆっくり過ごします。身体用の大きめのタオルと髪用の２枚を持っていくのがベスト。

③　あかすり用手袋

ハマムの受付やスーパーに売っています。

④　お好きな練り石鹸　サボンノワールなど

ハマムの中には、共用のサボンノワール（黒オリーブ石鹸）が置かれていて自由に使えますが、せっかくならお気に入りのモロッコ産の練り石鹸を事前に用意しておくのがおすすめです。

モロッコのコスメショップには、ローズやユーカリ、アルガンオイル入りなど、さまざまな種類の練り石鹸がそろっていて、香りや効能で選ぶのも楽しみのひとつ。自分だけのとっておきの石鹸で、ハマム時間がさらに特別なものになりますよ。

⑤　シャンプー＆リンス

ハマムによっては常備しているところもあります。私がいつも行っている中級ハマムは日によってあったり無かったり…。なので、念のため持参しています。

⑥　ビーチサンダル

ハマムの床はとても滑りやすいので、ゴム製のサンダルは必須。中級ハマム以上は貸出ありです。

気を付けるポイント

ローカルなハマムは格安で現地の人々の生活を間近に感じることができます。良くも悪くも強烈な経験になることは間違いなし。ただ設備や清潔さにかなりばらつきがあるので、初めてなら観光客向けの清潔な中級以上のハマムが断然おすすめ。

伝統的な垢すり（ゴマージュ）は想像以上にハードなことも。体格の良いモロッコの女性がゴシゴシこすってくれます。強すぎると感じたら、遠慮せずに伝えてOK。もしくは、「もっと強く！」とリクエストも可能です。

水不足の影響で、一部のハマムは週に3日閉鎖されることがあります。訪れる前に営業日や時間を確認することをおすすめします。

モロッコではチップは必須じゃないけれど、観光客にはちょっと期待されることもあります。サービスが良かったな〜と思ったら、垢すりをしてくれたおばちゃんに10dhs（150円）くらい渡すとすごく喜んでくれますよ。

小銭を少しお財布に入れておいて！

まとめ：初めてでも安心！ハマムで心も体もリフレッシュしよう

モロッコの伝統スパ「ハマム」は、スチームで体を芯から温め、垢すりやマッサージで肌も気分もすっきりできる癒しの空間。最初はちょっぴりドキドキするかもしれませんが、事前に流れや持ち物を知っておけば、初めての方でも安心して楽しめます。

特に女子旅にはぴったりの美容＆リラックス体験！ローカル感あふれる中級ハマムなら、気取らずリーズナブルに本場の雰囲気が味わえます。終わった後は、ツルツルになった肌と軽くなった体にきっと感動するはず。

旅の合間に、ハマムでひと息。心も体もリフレッシュして、モロッコ滞在をもっと特別な思い出にしましょう！