女性一人旅でも安心?モロッコの治安とリアルな体験談まとめ

モロッコ旅

モロッコって、エキゾチックで魅力的だけど「治安が心配」って声、よく聞きますよね。特に女性の一人旅となると、不安になるのも無理もありません。実は私も、モロッコに来る前は「ちょっと怖いかも…. 」って思ってました。でも今は現地在住者として、安心して旅ができる場所だと実感しています。この記事では、私自身の体験をもとに、「モロッコの治安って実際どうなの?」「女性一人でも大丈夫?」という疑問に、リアルにお答えしていきます!これからモロッコへの旅を考えている方の参考になればうれしいです。

この記事はこんな方におすすめ!

  • モロッコに一人旅してみたいけど、安全面がちょっと不安
  • 治安って実際どうなの?リアルな体験談が知りたい
  • スリやひったくりに遭いたくない!安全対策を知りたい
  • 初めてのモロッコ旅をできるだけ楽しく、安心して過ごしたい!
  1. モロッコって実際、治安どうなの?
  2. 実際にあった!モロッコでの被害エピソード
    1. よくあるパターン① 【混雑した列車、バス内でのスリ被害】
    2. よくあるパターン② 【人通りの少ない道  バイクによるひったくり】
    3. よくあるパターン③ 【「案内するよ」に注意!偽ガイドによるすり替えトラブル】
    4. よくあるパターン④ 【女性は気を付けて!】ツアー中のガイドによる信頼悪用
    5. 【あまり聞かないけど…実際にあった珍しいケース】スパ利用中にまさかの性的被害
  3. トラブル回避!モロッコ旅で覚えておきたい10のチェックポイント
    1. ① 人混みではバッグは前に抱える!歩きスマホも危ないよ
    2. ② 夜道は避けよう。迷ったらすぐタクシー!
    3. ③ 親切すぎる現地の人には注意!
    4. ④ 服装は“浮かない”が正解
    5. ⑤ SNSで知り合った人と会うときは人目のある場所で!
    6. ⑥ スパやエステは自分で口コミをチェックしてから予約!
    7. ⑦ 現地SIMまたはeSIMでネット環境を確保しよう
    8. ⑧ パスポートのコピーは紙&クラウドに!
    9. ⑨ 砂漠ツアーなどに参加する場合は、情報共有を忘れずに
    10. ⑩ 写真撮影は一声かけてから
  4. モロッコって親切な人多いよ。現地在住だからこそわかること
  5. 一人旅するならココ!おすすめの街とその理由
    1. シャウエン(シェフシャウエン)
    2. エッサウィラ(Essaouira)
    3. アスィラ(Asilah)
  6. まとめ:ちょっとの準備で、モロッコは最高の一人旅になる!

モロッコって実際、治安どうなの?

「モロッコって、危ない国なの?」ってよく聞かれます。確かに、SNSとかネットで「スリに遭った」とか「声かけがしつこい」といった話を見ると、不安になりますよね。

でも、現地に住んでいる私からすると、観光客が気を付けるポイントを押さえていれば、基本的には大きな危険は少ないと感じています。実際に、発砲事件や殺人事件などはほとんど聞きません。

まず、モロッコには大きく分けて「観光地」と「ローカルエリア」があって、当然ながら観光地の方が治安管理もしっかりしています。特にマラケシュやフェズ、シャウエンなどは、観光客が多いため警察の目も行き届いていますし、街の人も観光に慣れていてフレンドリーです。

ただし、人混みの中ではスリに注意、夜に人通りの少ない場所を一人で歩かない、というのはどこの国でも同じように意識した方がいいポイント。

あと、男性からの声かけが多いのも事実ですが、これは「治安が悪い」というよりも文化の違い。無視してスルーすれば問題ありません。実際、私も最初はちょっと驚いたけど、今は慣れました(笑)。

実際にあった!モロッコでの被害エピソード

ここでは、在モロッコ日本大使館が公表している邦人被害事例の中から、「これ、実際に自分にも起こり得るかも...」というケースをいくつか紹介します。

旅行を楽しむためにも、どんなシーンで被害が起きるかを知っておくのはとても大事です。

よくあるパターン① 【混雑した列車、バス内でのスリ被害】

・被害者は、事前に予約していた長距離列車の座席に向かって移動中。

・車内はとても混雑しており、人混みをかき分けて進んでいた。

・席に着いたあと、旅券・財布などの貴重品が無くなっていることに気づいた。

引用 在モロッコ日本大使館 邦人被害事例

このケース、実際にとても起こりやすいシチュエーションなんです。列車の乗り込み時って、「切符確認しなきゃ」「座席どこだっけ」などと気が散りがち。しかも車内が混雑していると、周囲との距離が近くなって、スリが紛れ込みやすいんですよね。この方はリュックサックの外側のポケットに貴重品を入れてしまっていました。

よくあるパターン② 【人通りの少ない道  バイクによるひったくり】

・マラケシュ市内のホテル「Les Jardins de l’Agdal Hotel & Spa」前の路上を、ある夫婦が歩いていたところ、後ろからバイクで近づいてきた男に、女性のショルダーバッグをひったくられた。

・バッグは斜めがけにし、夫婦の間に挟むような位置で持っていたが、ベルト部分を切られた可能性がある。

・ひったくりに気づいてすぐ追いかけたものの、犯人は見失ってしまった。

・当時、路上にはほとんど人がおらず、周囲に助けを求めることもできなかった。

バッグの中には、旅券(2人分)、保険証、現金などの貴重品がすべて入っており、被害は大きかった。

ただし、男性側が運転免許証や保険証などを別に持っていたため、警察や大使館への対応はスムーズにできたとのこと。

引用 在モロッコ日本大使館 邦人被害事例

このようなケースは、バイクによるひったくりの典型的な手口です。人通りの少ない道では特に注意が必要で、斜めがけだから安全…というわけではないんですね。

よくあるパターン③ 【「案内するよ」に注意!偽ガイドによるすり替えトラブル】

・マラケシュ観光中、ジャマ・エル・フナ広場周辺からホテルに向かって徒歩で移動していた日本人旅行者。

・その途中で複数の現地男性に呼び止められ、「ホテルまで案内する」と言われた。

・断ろうとしたものの、彼らは強引に荷物を取り上げて先に歩き出してしまった。

・ホテルに着いた後、荷物は返されたが、中に入れていたショルダーバッグの中身を確認すると、パスポート等がなくなっていた

引用 在モロッコ日本大使館 邦人被害事例

この手口、マラケシュでは実はよくある被害報告のひとつ。

特に旧市街の入り組んだ道では、観光客が迷いやすいことを逆手に取って、「案内してあげる」と近づいてくる人がいます。でも、善意ではなく“チップ狙い”や、こうしたスリの目的だった…というケースが少なくないのです。

しかも今回は、金銭の要求もなく「親切だったのかも?」と一瞬思ってしまいそうな流れ。断りにくいですよね。でもその裏で、パスポートなどの貴重品だけを抜き取られていたという、巧妙なやり口です。

よくあるパターン④ 【女性は気を付けて!】ツアー中のガイドによる信頼悪用

モロッコ旅行のハイライトとして人気のメルズーガ砂漠ツアー

この事件は、Tripadvisor経由で予約した正式なツアー会社(モロッコ・グローバル・アドベンチャー社)のプラン中に起こったものです。

・被害者は、15人ほどが参加するキャンプ付きのツアーに参加。

・年越しイベントとして行われていたキャンプファイヤーの最中、現地ガイドから「星がよく見える場所へ案内する」と声をかけられた。

・たまたま同じツアーに日本人参加者がいたため、一緒に行くよう提案したが、ガイドは「あとでその人も連れていく」と説明。

・その言葉を信じてついていった結果、人気のない場所へ連れていかれ、被害に遭った

引用 在モロッコ日本大使館 邦人被害事例

一見、ツアー中の親切なガイドのように思えますが、これは信頼を逆手に取った悪質なケース

被害者に落ち度があったわけではなく、ツアーの「公式ガイド」という立場を利用されたことが問題でした。

でも実際には、「日本語を話せる」「日本に行きたい」「日本に親戚がいる」など、親しみやすい言葉を使って近づいてくるケースも多く、目的が“善意”とは限りません。

ひとり旅中は特に、現地の人が親切そうに見えても、安全な距離を保つことがとても大切です。

【あまり聞かないけど…実際にあった珍しいケース】スパ利用中にまさかの性的被害

・旅行中の日本人女性が、宿泊していたリヤドのマネージャーに勧められてスパを予約。

・スパは一見きれいで、ハマム(蒸し風呂)も問題なく終了。

・その後、男女別々の個室に案内されマッサージがスタート。

・ところが、施術中に女性セラピストから施術とは関係ない場所を触られたり、無理やりキスをされたりするという性的暴行を受けた。

引用 在モロッコ日本大使館 邦人被害事例

同性だからといって安心できるわけではない….

このケースが教えてくれるのはまさにこの点です。特にリヤド(伝統的なモロッコの宿)のスタッフに紹介されたスパだったため、“信頼できそう”と思ってしまいやすい状況だったのも、油断につながってしまったかもしれません。

万が一、施術中に不快に感じたら、すぐに施術を中止して退室してOK!遠慮しなくて大丈夫です!

トラブル回避!モロッコ旅で覚えておきたい10のチェックポイント

「女性ひとりでモロッコって危ないんじゃ…?」って、よく友達にも心配されます。たしかに、日本とは文化も人との距離感もぜんぜん違うから、ちょっとしたことでも不安になりますよね。

でも、ポイントを押さえておけば、無用なトラブルはかなり避けられます!

先ほどの実際の被害事例をもとに、ちょっとした意識で防げるトラブル対策を10個にまとめてみました。

① 人混みではバッグは前に抱える!歩きスマホも危ないよ

マラケシュのメディナや鉄道駅はスリが本当に多いです。

リュックを背負って歩くのはNG。背負わずに前に掛けて持つか、斜めがけバッグを前に抱える、さらにファスナーを押さえるのが鉄則! もしくは肩掛けの紐が見えないように上着を着るなどの対策がベストです。

スマホを手に持って歩いていると、バイクや車からひったくられる被害も多いです。

写真を撮るとき以外は、バッグの中か手でしっかり持ってガード!

② 夜道は避けよう。迷ったらすぐタクシー!

夜に出歩くなら、人通りのある場所を選ぶ&できれば早めに帰るのがベストです。

なかでも旧市街の細い路地などは、昼と夜で雰囲気が全然違うので注意してください。

特に女性の一人歩きはリスク高め。アジア人女性はこちらではとても目立ちます。目的地が近くても、タクシーを使うのが安全です。

③ 親切すぎる現地の人には注意!

フレンドリーなモロッコ人と知り合うこと自体は、旅の醍醐味でもあります。

「案内するよ」「日本語話せるよ」「一緒に写真撮ろう」などと声をかけられることも多いです。

もちろん悪意がない人もいますが、ついて行かない・荷物を預けないが基本。

【女性だけで旅するなら】

しつこい声かけには、笑顔なしの「ノン、メルシー!

男性から「どこから来たの?」「きれいだね」なんて声をかけられること、正直よくあります。でもこれはナンパというより挨拶感覚など、ちょっとした興味本位のことが多いです。

コツは、「笑顔を見せずに」「目を合わせずにはっきり断ること。中途半端に返事をすると、「あ、会話OKなんだ」と思われてしまうので要注意。

④ 服装は“浮かない”が正解

モロッコの国民はイスラム教徒が大多数を占めます。特に女性は、露出が多い服は避けた方が安心

おすすめはロングスカートやゆるめのパンツ、ゆったりしたトップスなど、現地の女性にちょっと寄せたスタイルです。身体の線が隠れるような、ゆったりとした服装ですね。

私はスカーフをいつもバッグに入れておきます。頭に被る必要はありませんが、場所によって肩に巻いたりしてます。スーク(市場)などでは特に有効!

⑤ SNSで知り合った人と会うときは人目のある場所で!

SNSや語学アプリなどで仲良くなって、現地で会うこともあるかもしれません。

でも、最初は昼間のカフェなど人通りのある場所を選んでください。

ホテルや個人宅に誘われても、簡単には行かないように!こっちの人は日本人からすると結構強引に押してきますよ!

もちろん違和感を感じたら、「なんとなく….」ではなく、迷わず離れること!

嫌なことがあればハッキリNOと言ってOKですし、自分の直感を信じて行動しましょう

あまりにもしつこいようなら、大声を出しても問題ありません。他の人の注目をあびると、諦めます。

⑥ スパやエステは自分で口コミをチェックしてから予約!

宿泊先の人に紹介されたスパでも、知人がやってるお店や紹介料をもらうためにすすめる、というケースがモロッコではとても多いです。

TripadvisorやGoogleマップの口コミを確認して、自分で選ぶのが安心です。

⑦ 現地SIMまたはeSIMでネット環境を確保しよう

道に迷ったときや、トラブル時の連絡手段としてネットは必須!

現地SIMeSIMを使って、いつでもスマホが使えるようにしておくと安心感が違います。

空港の到着ロビー付近に大手のキャリア(Orange/Inwi/Maroc Telecom)の公式カウンターやブースがあり、観光客向けのプリペイドSIMを手に入れることができます。

WhatsAppのアプリを事前にインストールしておくと、とても便利です。モロッコではほとんどの人がWhatsAppでコミュニケーションとります。ホテルやツアー会社、各種予約などに連絡をとる場合に必要になるでしょう。

⑧ パスポートのコピーは紙&クラウドに!

万が一パスポートを盗られても、コピーがあれば手続きがスムーズ。

紙でもスマホでもOK、できればクラウドにも保存しておくとベストです。

⑨ 砂漠ツアーなどに参加する場合は、情報共有を忘れずに

メルズーガなどの砂漠ツアーは人気ですが、一人で参加する場合はツアー会社名・ガイド名・日程を家族や友人にシェアしておくのが安心です。

⑩ 写真撮影は一声かけてから

市場やローカルなお店では、勝手に写真を撮るのはNGなことも。

怒られたり、チップを要求されたりすることもあるので、撮りたいときは「PHOTO OK?」って軽く聞いてみるとスムーズ。笑顔でOKしてくれる人も多いです。

軍、警察、政府関連施設は撮影禁止です。さらに、モスクの内部もNG。外観は大丈夫です。

モロッコって親切な人多いよ。現地在住だからこそわかること

ここまで治安や注意点をいろいろ書いてきましたが、正直なところ、モロッコって人がめちゃくちゃ親切なんですよ。観光客相手に強引な人が目立つせいで、ちょっと誤解されがちだけど、普通の地元の人たちは本当に温かくてフレンドリー。

たとえば、バスで移動中に荷物が重くて困ってたら、知らない男性がサッと持ってくれたり、スークで値段を聞いたら「ちょっと高いよ、それ」って隣のマダムがこっそり教えてくれたり。

迷路のような旧市街で地元の人に道を聞くと、「こっちこっち!ついてきて!」と笑顔で案内してくれます。中には自分の用事も後回しにしてまで案内してくれる人もいます。

もちろん、子供や若者が声をかけてきたときは、あとで「チップちょうだい」と言われることもあるけど、それも含めて旅の思い出。嫌な感じじゃない人が多いです。ちなみに、私はこういった場合、5~10dhくらい渡します。だいたい100円前後って感じです。たくさん渡す必要はありません。気持ちです。

もちろん、そうじゃない人もいるけど、「外国から来てくれたお客さん」って感覚を持ってる人がすごく多いと感じます。私はいつも「どこから来たの?」って聞かれて、「日本だよ」と答えると「マルハバ (ようこそ!) 」って言われます。

あまりにもフレンドリーすぎて、確かにうっとうしい時もありますが….. そんな時はスルーです。

一人旅するならココ!おすすめの街とその理由

モロッコは広くて、場所によって雰囲気がぜんぜん違います。だからこそ、初めてモロッコに来る女性の一人旅なら、安心して楽しめる街を選ぶのが大事!

ここでは、私が実際に行って「一人でも過ごしやすい!」と感じた街を3つ、厳選してご紹介します。大都会にはない田舎ならではの魅力があふれています。

シャウエン(シェフシャウエン)

おすすめ度:★★★★★(初モロッコならまずココ!)

街全体が青くて、写真映えスポットだらけ。

しかも、人が優しくて、落ち着いた空気感があって、一人で歩いても全然怖くない!市場も小さめで歩きやすく、声かけも少なめ。私が初めて「モロッコって一人でも旅できる!」って思えた街です。

午前中の静かな時間に、小さな雑貨店がたくさんある路地裏散歩や、青い街を眺めながら山側のカフェでまったりするのがおすすめ。

エッサウィラ(Essaouira)

おすすめ度:★★★★☆(海が好きな人に◎)

大西洋に面した港町で、リラックスした空気感が魅力。オシャレなレストランやカフェもたくさんあります。マラケシュから車で2〜3時間くらいで行けるので、組み合わせ旅にもぴったり。観光地化はされてるけど、ごちゃごちゃしてなくて、一人でものんびりできます。

新鮮なシーフードが豊富なので、魚市場で海鮮ランチしたり、サーフィンやラクダ体験もできます!

アスィラ(Asilah)

おすすめ度:★★★☆☆(静かにのんびりしたい人に)

タンジェ近くの小さな海辺の町。観光客も少なめで、アートな街並みが素敵。壁画アートや白い建物がフォトジェニックで、歩いてるだけで癒されます。一人でぼーっとしたいときにぴったりの場所。

モロッコの甘~いミントティーを飲みながら夕焼けを堪能するのも良いですよ。

まとめ:ちょっとの準備で、モロッコは最高の一人旅になる!

モロッコは、確かに日本とは違う文化や空気感がある場所。だからこそ、最初はちょっとドキドキするかもしれません。でも、基本的な注意点を押さえておけば、女性の一人旅でもちゃんと楽しめる国です。

むしろ、一人だからこそ見える景色や出会える人がいて、自分だけの特別な旅になるはず。

最後にひとこと

この記事を読んで、「モロッコ行ってみたいな」とか「一人でも大丈夫そうかも」と思ってもらえたら嬉しいです。

心配や不安もあると思うけど、ちょっとの勇気と事前の準備があれば、きっと素敵な旅になるはず。

そして、モロッコの優しさや美しさに触れて、「来てよかった!」って思える旅になりますように!

Bon voyage!(よい旅を!)

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